不動産アカデミー
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今回は重要事項の説明についてお話します。重要事項の説明とはどのような説明なのでしょうか?
そもそも、不動産の“重要事項” とはどのようなものなのでしょうか?
◆1.重要事項説明の意義
不動産は権利関係や法令上の制限など複雑多岐にわたっております。一般の個人は充分な知識をもっていない場合が多く、不動産を独自に調査するのは非常に困難です。
また、不動産は一般的にもっとも高価な買い物とされており、買った後になって、気に入らなかったり、欠陥があった場合でも「やっぱりお返しします」とか「他のものに交換します」ということが簡単にはできませんので、十分検討した上で購入しないと後悔することになります。


このような事情を踏まえ、宅地建物取引業法では、契約の締結前までに、豊富な知識と経験を有した専門家である宅地建物取引業者は、買主など取引の当事者に対して不動産取引に関する重要な事項を記載した書面を交付しなければならないこととされています。

この書類のことを「重要事項の説明書」とよびます。また、この重要事項の説明は「宅地建物取引主任者」が説明をし、且つ、この重要事項説明書に記名押印しなければならないことになっています。
●重要事項説明のポイント

◆2.重要事項説明の時期
重要事項の説明は「契約締結前に」ということが義務づけられているということを前述しましたが、具体的に「いつ?」というのは定められていません。

それでは、買主はいつ「重要事項の説明」を受けるのが望ましいのでしょうか?不動産取引の慣習では重要事項の説明と売買契約とを同じ日に行うことが多いようです。
確かに、わざわざ重要事項の説明と、契約締結の日を別々にするより、一日にまとめたほうが効率がいいように思えます。果たしてこれでいいのでしょうか?


◆3.不動産取引をめぐる紛争のほとんどは「聞いてないよ・・・」
不動産取引をめぐる紛争のほとんどは「えっ、そんなこと聞いてないよ・・」というところから発生します。
この「聞いてないよ・・」のほとんどがこの「重要事項の説明に関係すること」です。
本当に、「聞いてない」という場合もあれば「聞いたけど忘れた」「聞いたかもしれないけどよく理解できなかった」など理由はさまざまです。

不動産取引の実務上はこのような「聞いてなかった」ということを防止するために「重要事項の説明書」を説明し、且つ「確かに重要事項の説明を聞きました」という意味で買主からサインをいただくようにしています。



このように、買主は重要事項の説明書にサインをすることになります。本当に納得してのサインであれば一向に構いませんが、わからないことがあった場合は、ここで納得のいくまで質問をしないと一生後悔してしまうことになります。
しかし、不動産取引に出てくる言葉は聞き慣れない専門用語が多く、すぐに理解しようとすること自体に無理があります。ましてや、契約締結の直前になって説明されても「はい、わかりました」と言わざるを得ない空気になっていたりします。

◆4.早めに重要事項の説明をうけましょう
重要事項の説明を受けるのは「契約締結前」ですので、早い分には一向に構いません。
「この物件を購入しよう」と思ったら、契約締結と同じ日は極力避けて、一日も早く、説明を受けましょう。
その時に、わからないことは恥ずかしがらず、どんどん聞くことです。
それに加え、自分でもある程度の基礎知識を身に付けることで、少しでも後悔しない不動産取引ができるはずです。

◆5.よーく納得してからサインを!
重要事項の説明を聞いて、どうも納得がいかない、不安がある場合は契約を諦めるのもやむを得ないでしょう。
重要事項の説明を聞いた結果、契約を諦めたとしても基本的には責任追及されません。
重要事項の説明書は自己責任のもと、よく考えて、納得してからサインしてください。