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今回は建物と資産価値について検証してみます。
◆1.どんな建物を建てますか?
皆さんは土地を購入した場合、どのような家を建てますか?せっかくですから、納得のいく家を建てたいと思うはずです。また、できれば長持ちするように丈夫な建物を建てたいと考える人も多いのではないでしょうか。例えば、隣り合った同じ広さの土地にAさんBさん、それぞれ異なる建物を建築したとします。

条件はそれぞれ以下のとおりです。


Aさんは鉄筋コンクリートの家を建てました。玄関には大理石を使い、住宅の設備も海外製のもので非常に豪華な建物です。建築費は1億円です。
Bさんは木造の家を建てました。建築費は3,000万円です。

◆2.資産価値があるのはどっち?
資産価値の高いのはAさんBさんどちらの不動産でしょうか?

土地はAさんBさんともに同じ面積なので価値はほとんど変わりありません。
しかし、建物を比較すると、豪華な建物を建てたAさんのほうが土地と建物をあわせたトータルでの資産価値はありそうです。


◆3.将来、売却する場合はどっちが高く売れる?
将来売却する場合はどちらが高く売れるでしょうか? やはり豪華な建物を建てたAさんでしょうか?
建物の価値を認めてくれる買主さんがいれば、当然、Aさんの方が高く売れると思いますが、果たしてどうでしょうか?

●20年後・・・

中古の建物に魅力を感じてくれる買主が見つかればいいのですが、建物は自分で建てるから必要ないという買主の場合は、取り壊し費用がかかってしまいます。
その場合、売主が自ら取り壊した後、更地で引き渡すか、売買代金から取り壊し費用を差し引くかどちらかになってしまいます。


このような場合は、頑丈な建物を建てたAさんの方が取り壊しの費用が高くなってしまいます。
仮に同じ条件の買主がいた場合はAさんの方が取り壊し費用が高い分、手取りがBさんより低くなってしまいます。

◆4.豪華な建物だからといって資産価値が高い(高く売れる)とは限らない
先程の例のように、買主が建物を必要としない場合、すなわち建物の価値を認めないときは、いくら豪華な建物を建てたとしても売却するときに取り壊さなければなりません。
残念ながら日本では欧米に比べ、ある程度の年数が経った建物は、よほどでない限り、第三者(買主)に資産としての評価がされにくい(すなわちほとんどが土地の値段として評価され、建物の値段はゼロに近くなる)というのが実情です。
将来的にはこのようなスクラップアンドビルドの文化ではなく、欧米のように建物に価値を見出す。すなわち建物を大切にするような文化になるといいのですが・・・・